ロータリーとは...

ロータリークラブの誕生とその成長

1905年、そのころ経済恐慌で人心の荒れすさんでいたアメリカ社会、特にシカゴの状態を憂えた、青年弁護士ポール P .ハリスが、3人の友人と語らって、2月23日、第一回の会合を開いたのが、ロータリークラブの誕生であります。ロータリーとは、会員が持ち回り順番に、集会を各自の事務所で開いたことから名付けられました。このクラブは着実に成長し、現在200の国家に広められ、クラブ数34,216、会員総数は1,224,714人(2011年10月31日RI公式発表)に達しています。これらクラブをメンバーとして国際ロータリーが構成されています。

日本のロータリー

わが国のロータリークラブは1920(大正9)年10月20日、当時、三井銀行の重役であった米山梅吉氏が、初めて東京にこれを創立し、翌21年4月1日、世界で855番目のクラブとして加盟承認されました。その後第2次世界大戦のため、一時国際ロータリーから脱退するのやむなきに至ったこともありましたが、その間もよくロータリーの精神を堅持して会合に努め、その精神と組織を維持し、戦後国際ロータリーに復帰するや、ますます発展、現在では北は北海道、南は沖縄まで、クラブ数2,292、会員数89,458人(2011年10月31日RI公式発表)に達し、なおすべての都市、すべての町にその理想の翼を広げる努力を続けております。会員は地域内の理想に燃える堅実な実業家、専門職人の中から定款により、1業種1人を選び、週一回のクラブ例会出席によって、各種職域人の交友を通じて地域社会へのより多くの奉仕の機会を得ようとはかっております。

ロータリーの定義(A Definition of Rotary)

国際ロータリーは、世界中のロータリー・クラブの連合体である。ロータリーは、人道的な奉仕を行い、あらゆる職業において高度の道徳的水準を守ることを奨励し、かつ世界における親善と平和の確立に寄与することを目指した、事業および専門職務に携わる指導者が世界的に結び合った団体である。RIは、組織規定によって課された義務をたゆまず遂行する加盟ロータリー・クラブによって構成される。ロータリアンは、それぞれのクラブの会員であり、ロータリー・クラブは国際ロータリーの会員である。RIの目的は1)全世界にわたって、ロータリーを奨励し、助長し、拡大し、そして管理すること;2)RIの活動を調整し、全般的にこれを指導すること。(RI定款第3条)

ロータリーの目的(旧「ロータリーの綱領」)

ロータリーの綱領は、有益な事業の基礎として奉仕の理想を鼓吹し、これを育成し、特に次の各項を鼓吹育成することにある。

ロータリーの目的は、意義ある事業の基礎として奉仕の理念を奨励し、これを育むことにある。具体的には、次の各項を奨励することにある。

第1
知り合いを広めることによって奉仕の機会とすること
第2
職業上の高い倫理基準を保ち、役立つ仕事はすべて価値あるものと認識し、社会に奉仕する機会としてロータリアン各自の職業を高潔なものとすること
第3
ロータリアン一人一人が、個人として、また事業および社会生活において、日々、奉仕の理念を実践すること
第4
奉仕の理念で結ばれた職業人が、世界的ネットワークを通じて、国際理解、親善、平和を推進すること
「ロータリーの綱領」の四つの項目は、等しく大きな意味をもち、また、同時に行動を起こさなければならないものであるということにRI理事会の意見が一致した。(ロータリー章典26.020.)

付記:「ロータリーの目的」の4つの項目は、等しく重要な意味を持ち、また同時に行動を起こさなければならないものであるということで、RI理事会の意見が一致している。


「ロータリーの綱領」の日本語訳は2012年に改訂され、「ロータリーの目的」(上記)となりました。